大学院に進学して修士論文でも書かないと研究職に就けないだろう。
ほかの頭が良い人が新しい技術を考えて、世間受けする人が拡げていく。
いつの時代もそうで、独学したところで自分の出番などやって来ない。
そんなことを考えていた。
デジタル技術は、何かこう技術の蓄積ができないと思う。
そうでなくキーワードを検索すれば、知りたいことを見つけることができるから蓄積ができていると考えて良い。
知識のデータベースはあるが、結局は関係する知識を繋げるのは、その人が持っているセンスになる。
プログラミングの基礎 情報処理シリーズ1 |
培風館 |
J.D.ウルフマン 浦昭二/益田隆司 |
PASCAL 情報処理シリーズ2 |
培風館 |
K.イェンゼン/N.ヴィルト 原田賢一 |
プログラム理論入門 情報処理シリーズ3 |
培風館 |
R.バード 土居範久 |
LISP 情報処理シリーズ4 |
培風館 |
P.H.ウィンストン/B.K.P ホーン 白井良明/阿部憲広 |
コンピュータ・ネットワーク 情報処理シリーズ5 |
培風館 | 松下温 |
マイクロプロセッサの基礎 ハードウェアとソフトウェア 情報処理シリーズ6 |
培風館 |
E.V.ラミレッツ/M.ワイス 加賀美鉄男 |
コンパイラ 情報処理シリーズ7 |
培風館 |
A.V.エイホ/J.D.ウルフマン 土居範久 |
理論による問題の解法 Prolog入門 情報処理シリーズ8 |
培風館 |
R.コワルスキ 浦昭二/桑野龍雄 山田眞一/菊池光昭 |
オートマトンと計算可能性 情報処理シリーズ9 |
培風館 | 有川節夫/宮野 悟 |
データ構造 情報処理シリーズ10 |
培風館 |
T.G.レヴィス/M.Z.スミス 浦昭二/近藤頌子/遠山元道 |
データ構造とアルゴリズム 情報処理シリーズ11 |
培風館 |
A.V.エイホ/J.D.ウルフマン/J.E.ホップクロフト 大野義夫 |
共立出版から発売されていた「bit誌」は、コンピュータ・サイエンス原論、論文のかたまりだったと言って良いだろう。
どういものであったかは、国立国会図書館デジタルコレクションで、目次と概要はみることはできる。
記事に書かれている技術が、いま現在役に立つことではない。しかし、その時代に考えた
技術に対する姿勢、サイエンスとして考える視点を発売していた同時代にそのように識ることができた月刊誌があったのは幸運だったかもしれない。
例えば、1990年代前半は並列コンピュータの記事が多い。当時考えられた知見は活かされているのか。ハードウェアに対するアプローチが違うので役にたたないのか。研究はしていたけど意味がないものだったのか。(意味がないというより実現性がない。技術を実現するためには出資する人・会社を募らないといけない。)
プログラム開発は、一つとして同じものができない。
人それぞれで、工夫があり個性が出ておもしろいけど標準化がされないことは辛いことでもある。
誰が製っても同じものができるのであれば、SE/PGさんは全員が職を失う。ハードウェアが向上しても、人間工学としては進歩していない。
bit誌に掲載されていた記事も同じのがない。たくさんの人が、自分のポリシーあるいは技術の方向性を訴求して表現している。
コピペ論文とは無縁の世界だ。
温故知新とは違うが、マルチコア、高度AI、シンギュラリティ、量子コンピュータなどもっと原点に還って考えてみたらどうだろうか。
タイトルについて
日本語は膠着語だ。助詞を膠(にかわ)で張り付けたようなものだ。
"旅する"でなく、"旅をする"になるだろう。
名詞+動詞では、仕様書では受け付けてもらえないだろう。
良い論文のイメージ